にっき

2019/12yahoo!ブログ閉鎖と聞いて記事以降してきました

時計仕掛けの摩天楼

昨日見ました。これも今まで数え切れないほど見てます。
 
では感想です。
 
いやーこの作品は・・・とにかく、古い。
絵も、キャラクターも、世界観も、古い。
具体的に挙げると、
 
・新一がいなくなってそんなに経ってなさそう
これこそ蘭が気軽に新一と会う約束をする原因ですよね。
新一=会えない人という図式がまだ蘭の中でできてない。
園子も「そういえば私も最近会ってないなー」程度の感覚だし。
 
・キャラが違う
まず、博士。
これでわしも億万長者~ムッフッフって(笑)
天空の感想で、映画だと博士が保護者キャラで嫌、と書きましたが
この博士と足して二で割ればちょうどいいと思います(笑)
 
次に、小五郎。
原作での小五郎は、新一のことを「新一」、コナンを「コナン」とは呼ばないんですよね。
新一は「あの探偵ボウズ」、コナンは「ボウズ」が多いと思います。
最近の映画ではこの点は守られてますが、この映画では「新一」「コナン」と呼んでいて
違和感がありました。
あと、怪我をしたコナンをやけに心配してましたね。これも良いんだけど、なんとなく違和感(笑)
 
あと、コナンの探偵団に対する態度。
このころはまだ子供ぶって対応してたんですね。
歩美ちゃんがやけにコナンに好き好きオーラだして、光彦と元太が嫉妬するシーンも健在。面白いw
もっと初期のアニメだと歩美ちゃんの声がもっと高かったと思います。
 
・推理シーンが、ギャグっぽい(笑)
これも初期の特性なんでしょうか?わからないけど、BGMとか、刑事たちの反応とか・・・
今の映画でこんなことになったら嫌ですが、なんせ初期の映画なんで世界観がわからなくて
どう受け止めていいかわからなかったです(笑)
 
次は、ストーリーについて。
一番最初ということで舞台も米花町だし、完全にミステリーが主体の話で
王道、という感じでよかったです。
 
ミステリー部分も、動機も展開の仕方も良かったです。
ただ最後、森谷が犯人とわかる直前、森谷邸に行ったとき。
コナンくんの「あれ、この匂い・・・」このセリフのせいで犯人わかっちゃいましたよ。
つまんないです。「あれ?」ってちょっと反応するだけでよかったのに。
 
あと、いくら証拠がないからって兜の緒とコナンの黒く塗ったメガネでひっかけるって・・・
しかもそれに森谷がしっかりひっかかるって・・・雑すぎる!(笑)
 
でも昔のミステリーって基本雑ですよね・・・
昔だからね・・・って、この映画のつっこみ所は全て「昔だから」で受け入れられる気がします(笑)
なんせ絵が古いから、コナンであってコナンじゃない感じがするんですよね。
少なくとも私がハマっててこだわりを持ってるコナンとは一線を画しているというか。
 
感想続きます。
 
一番言いたいこと。ラストシーンについてです。
 
「だって、切りたくなかったんだもん。
 
 赤い糸は、新一とつながってるかもしれないでしょ?」
 
キーーーターーーーー!!!!神シーンきた!!!!!
もう大好きです。最初見たときゾクっとしました。
私的コナン映画神シーンの中にばっちり入ってます。
 
「つながってるかもしれないでしょ?」のセリフもいい!!「つながってるんだもん」とかではなく。
このセリフでニコっと小指をつきたてる蘭、かわいい!
 
そういうことかーと思いました。一人で納得しましたよ。
このシーン、聞いた話によると青山さん本人が考えたとか。
さすがですね、やっぱり。
 
で、このシーンを褒めちぎっておいてなんなんですが、この映画の最大のつっこみ所について。
 
蘭、痛すぎる・・・(泣)
 
何が痛いって、悲しいことにこの映画ぶっ通しで痛いです(泣)
 
まず新一を強引にデートに誘い、本人の合意を得ずに行く気満々、
「赤と青どっちが好き?」と意味不明な質問をふり、
二択で赤を選んだにすぎない(←ポイント)新一に有頂天になり、周囲の人に「私も彼も赤が好きで、今月のラッキーカラーも二人とも赤なんです!」と言いふらす。
初対面の森谷に対しても、うかれて待ち合わせ日時までいう始末。
そして二択で赤を選んだにすぎない(←ポイント)新一のため、当日真っ赤っ赤なポロシャツを買う・・・と。
 
いやー・・・誰がこんなキャラにした・・・(笑)
14番目の時の蘭も「私だってお父さんの娘よ!」とかいって捜査について回る痛さ(勘違い?)を発揮してましたが、これも初期だから、でいいんでしょうか?
 
なんか考えれば考えるほど信じられないです。今の分別のあるキャラとは大違いな気がして。
でも見ていて不快とかではなかったです。何度も言いますが、「昔のコナン」ですから(笑)
 
ちなみに、最後の「つながってるかもしれないでしょ?」のセリフが光ったのも、
あんなに暴走してたのに急に健気さがでたから、というのもあると思います。
 
あと、もうひとつ。
 
コナンくん、自分の誕生日に鈍感すぎ。
普通に忘れるというのはいいとして、
5月3日について考えたとき、「5月4日はホームズがモリアーティー教授と(ry」っておい!
 
あと、極めつけは爆弾解体のシーン。
12時を過ぎて3分が残った時点で「なんなんだ3分って!」って・・・
最初見たとき、本当に意味がわかりませんでした。コナンくんは何を不思議がってんだ?って思いましたよ・・・
そんで蘭が「ハッピーバースデイ、新一」と言ったあとにやっと
「そうか!」って・・・何いってんだコイツ・・・もうほっとこう。
 
この爆弾解体のシーン、歌詞つきのBGMが流れてましたね。伊織の「逢いたいよ」。
これも今の映画だったら絶対違和感だろうな。でも昔だか(ry
 
あとこのシーン、蘭の「どうするー?二本とも切っちゃう?」のトーンの明るさは一体・・・
恐怖でおかしくなったのかな、と思いきや「片方はブービートラップだ!」と怒鳴られた後で
「そんな・・・」って蒼白するというマトモな反応してたし。
いまだに謎です。でも勝平ちゃんの「馬鹿野郎!片方はブービートラップだ!二本とも切ったらぶっとんじまうぞ!」怒声がよかった~w
あんなに怒鳴ることめったにないですからね。でもあんなこといわれたら怒鳴りたくもなる(笑)
 
いろいろ書きましたがこの作品は、私の中でのコナン映画ランキングの上位に入ってます。
何よりもラストが良いです!また借りて見ちゃうと思います。