にっき

2019/12yahoo!ブログ閉鎖と聞いて記事以降してきました

天国へのカウントダウン

つづき。探偵団が風間のいる駅に降りてから。
 
風間宅にて。
「それで、君たちは何の用かな?」
元太の「ほらお前聞けよー」と催促された光彦は、「なかなかいい部屋じゃないですか~」話をそらす・・・
対して歩美ちゃん、「私たち、大木さんが殺害された事件を調べてるんです!」ときっぱり!
さっきの恋バナでも思ったけど、やっぱり歩美ちゃんの方がたくましい!
 
如月さんは探偵団をそっこーで追い出してましたね。「子供が警察の真似ごとなんてするんじゃない!」と。
こういう大人いたなー。
探偵団に描いてくれた絵は貴重ですね。哀ちゃんの絵も見たかった・・・
 
ていうか6時に帰るとかふしだらな小1だな。
 
 
その後、哀ちゃんがこっそり夜中に電話しているのを博士が目撃してしまいます。
 
ていうかこの二人同じ部屋で寝てる・・・って、ぜひそこから突っ込みたいですね。今さらだけれども。
博士は哀ちゃんの元の姿を知らないからか、やはり子供としか見てないような節が所々にあります。
原作で哀ちゃんと初めて会った回から、哀ちゃんを抱え上げているシーンがあったり。
というか「かわいそうだから住まわせてあげよう!」って時点で対小学生の発想ですね。w
さすがに哀ちゃんのお風呂シーンを想像したときは顔を赤らめていたけど・・・逆に変態っぽいわー←
 
まあそれは良いとして、博士は翌日コナンくんに報告。
コナン「今のアイツには電話する相手なんていないはずだろ?」←泣いた。
そうなんですよね。これも今さらながらの事実ですが。哀ちゃんはコナンの周りにしかコミュニティがないのです。
 
一通り話を聞いたあと、コナンくん「大丈夫だ、博士。何にも心配しなくていいから」って。さすが頼りになるー!
そして電話を切ったコナンくんは原さんの家に行くため探偵団と落ち合いますが・・・ここで哀ちゃん登場。
なんでいきなり原さんの家に行く気になったのかは最後まで疑問です。
「いいでしょ?私も興味あるもの。原さんのゲームソフト」ってまじか?
っていうか、原さん結局は黒の組織の人間なわけだけど、
哀ちゃんが組織の人間特有の「匂い」に気が付かなかったって設定上おかしいですね。
まあ、まだ原作で「灰原は組織の人間を匂いでかぎ分ける」設定がなかったんだろうけど。
 
そして原さんが殺害され、またお猪口が発見されます。
哀ちゃんは「これで彼たじゃないってわかったでしょ。彼らはこんなもの残さないわ」とコナンくんに追い打ち。
また組織をかばうなんて怪しさが増していーねいーね!!
 
そして場面はかわり、組織の2人組が登場。
マンションを「宮野明美が生前に組織の目を盗んで借りた」って・・・よくそんなことできたな!さすが映画、設定が甘いです!
 
そしてここ何気重要!ジンがさりげなくとった本があった棚には、医学・生物学関連の本がたくさん!明美も理系だったのかな?それとも妹のための本かしら??
 
まあそれはいいとして、こっからまた良場面。
留守番電話にたびたびメッセージが入ることについてジンが一言。
 
「所詮女は女か」
 
いいー!!ジンにはシェリーの行動・性質がすべてお見通し!哀ちゃんの映画を見るシーンもこの留守番電話の件も、まさにこの言葉に集約されるわけです!哀ちゃんは「所詮女」なんです!
 
あと、今さらだけど明美の声はもうちょっと若々しい人の方がよかったな。
 
そして黒の組織がちょうど張っているときに、哀ちゃんが電話をかけてしまいます。
弱々しい声でそっと話していてかわいい。
 
そしていきなり切れたと思ったら・・・厳しい顔のコナンくん!
コナン「やっぱりお姉さんの家に電話してたんだな」
博士「そうか、君は亡くなったお姉さんと話がしたくて・・・」
コナン「気持ちはわかるけど、いくらなんでも危険すぎ「私の気持ちなんて何もわからないわ!」
 
うわー、なんというか・・・うわーとしか言えない。このシーン。
なんか、色々な意味で今だとできないストーリーだな、と。
灰原が原作でもまだミステリアウスで微妙な立場であったこの時期はないとこのような話が作れないでしょうね。
それだけでなく、今はファンの間で哀ちゃんの位置が確立しすぎたし、キャラ人気もあるから波紋が広がりそう。
それとも当時私が知らなかっただけでこの話は結構な話題になったのかな?今となってはわからないけど。
 
まず細かく見ていくと、コナンくんが哀ちゃんに対して叱ったり厳しいこと言ってるシーンはやっぱり萌えます。「やっぱりお姉さんの家に~」の「やっぱり」というセリフも良い。コナンくんにはお見通してっこと。
博士の「そうか、君は亡くなったお姉さんと~」の間抜けな声がまたコナンくんと対照的で面白いw
 
そして哀ちゃんの「私の気持ちなんて何もわからないわ!」このセリフ。
 
今見るとすっごい複雑・・・というか、全体的にこの映画、哀ちゃんが弱音吐きすぎというか、素直に感情を表現しすぎてると思います。
原作ではもっと皮肉めいた言い回しでコナンくんをイラつかせているし。(「いい加減にしろよ!スネてんのか?」と言われたり・・・w)
 
そして「灰原!」とコナンが追いかけようとする!が!博士が「今はそっとしておいてやろう」と止める(泣)
正直この場面の博士は最初から最後まで邪魔ですw博士が止めなきゃどうなってたんかなー。
 
哀ちゃんは部屋にこもって泣いちゃいますね。哀ちゃんが泣くなんて、コナンくんの前で泣いた一回こっきりくらいでかなりレアなのに・・・
 
そして次の日の学校にて。
「夕べはごめんなさい」哀ちゃん謝りに行く。
「さみしいとき、恐くてたまらないとき、ついつい受話器をとってしまうの・・・」
「たまに思うの。私はどうしてここにいるんだろうって。私は誰で私の居場所はどこなんだろうって。私には席がないのよ」
 
やっぱ素直すぎるー!!もはやお前誰状態!!でもそうしないと話が進まないからしょうがない!
 
でも哀ちゃんがそう思うのは当然ですよね。だって、コナンくんはまだ周りの人が工藤新一を知ってる人ばかりだけど、哀ちゃんは元の自分がいた世界とは全く違う場所にいるのだから。保護者である博士だって、「灰原哀」の面倒は見ているけどそれは本当の「私」ではない。私は誰で、居場所はどこなんだろう・・・って思いますよね、思うのはわかるんだけど!
原作では無視し続けていた哀ちゃんのナイーブな問題にいきなり触れて、しかもそれを本人に語らせるなんて、制作側の無邪気さをものすごく感じます・・・感じます・・・
 
コナンくんはそんな哀ちゃんを励ましますね。
「ばーろ、お前は一人じゃねえよ」
探偵団たちが哀ちゃんに声をかけたあとも「ほら、一人じゃねえって言ったろ」と。
 
哀ちゃんがここまで素直だと、コナンくんも慰めがいがあるだろうな。
そしてここまで素直だと、二人はまだ性格的に相性が合うと思う。
普段の哀ちゃんだと皮肉がすぎるし、コナンくんもそれをさらっと流すことができないので、ああこの二人やっぱかみ合わんなー、ましてやくっつくなんてとんでもない、と思うことが多いので(笑)
やっぱりコナンと性格的に相性がいいのは蘭のような女性だな、というのは常々思っています(笑)
あ、でも最近の原作だと哀ちゃんがどんなにつっけんどんなこといってもコナンくんはつっかからないようになってきたかな?最近は「熟年夫婦」って言葉が本当にしっくりくる気がする。
 
まあそれは置いといて。ここで哀ちゃん一端慰められたようになってますが、このあと命を絶とうとしますね。その、コナンくんの言葉で哀ちゃんが救われた!解決!と単純に片づけられていない点はよかったです。